娘に「生理って何?」って聞かれたけど、何を伝えればいいかわからなかったの。
3年生で生理が始まることってあるの?
最近、小学校3年生の息子のお友達のママと生理についての話をすることが多くなってきました。
女の子にとって、初経をどう迎えるかはとても重要なことです。
初経の1年ほど前から、体には様々な変化があらわれます。初経が近づいているサインを知っていることで、不安が軽減したりママも子どもも心の準備ができます。
また、普段から生理のことや体のことについて親子で会話していることによって、子どもが不安を感じたり心配事があった時に、親に報告したり相談しやすい関係を築くことができます。
今日は、初経が近づいた時に起こることが多い、体の変化や症状についてお伝えします。
初経って何?
初経(しょけい)は、女の子がはじめて迎える生理(月経)のことで、初潮(しょちょう)とも呼ばれます。
初経は、女性の体が妊娠できる状態に成熟し始めたことを意味しています。突然赤い血がドバッと出たらどうしよう…と不安に思っている人も多いですが、初経は下着に茶色っぽいおりものがついたり、少量の血がついたりする程度のことも多いです。
初経をむかえる年齢は、10〜13歳の間が多いと言われています。ただし、個人差も大きいため、多少早かったり遅かったりしても不安になる必要はありません。
15歳を過ぎても初経がない時は、一度婦人科を受診するとよいでしょう。
初経が近づいているサイン5つ
1.乳房の発育
初経がくる1〜2年前から、胸がふくらみ始めます。乳房が徐々に発達し、しこりのようなものができたり、かゆくなったり痛くなったりすることがあります。
2.おりものの増加
初経の6ヶ月から1年前に、おりものという透明や白っぽい粘り気のある液体の分泌が始まります。
下着におりものが付くことが気になる場合は、おりものシートを使用するとよいでしょう。
3.体つきの変化
初経が近づくと身長が伸びたり、体重が増加することがあります。
身長152cm、体重40kgm位が初経を迎える目安とされていますが、個人差が大きいので、自分より身長が低い子が先に初経を迎えていても不安になる必要はありません。
ただし、ダイエットのやり過ぎは初経を迎える時期に影響を与える可能性があるので、栄養をしっかりとり、無理なダイエットは避けることが望ましいです。
4.肌や髪質の変化
体の成長と合わせて、肌が脂っぽくなってニキビができやすくなったり、乾燥しやすくなったりすることがあります。
また髪質が直毛からくせ毛になったり、髪の毛が太くなったりという変化が見られることもあります。
5.体調・感情の変動
ホルモンの変化によって、イライラしやすくなったり、気分が下がったりと感情が不安定になることがあります。
また、初経の直前になると、下腹部痛や頭痛、微熱などの症状があらわれることもあります。
初経の1年程前から、様々な体の変化や違和感を感じることがあります。
もちろん、女の子全員に全ての症状が出るわけではなく、サインを全く感じなかったという子も多いです。
不安や悩みを多く抱えないためにも、初経や生理は個人差がとても大きいということを知っておくことも大切です。
初経を迎える前にこれを準備しておこう!
初経のサインはいろいろありますが、いつ初経を迎えるのかは誰にもわかりません。
突然初経がきても慌てないように、準備しておくといいものについてお伝えします。
おりものシート
おりものシートは、生理用ナプキンよりも小さくて薄いシートで、下着におりものが付くのを防いでくれます。
使用する際は、こまめに取り替えることが大切です。
いざ初潮をむかえた時にも、おりものシートを着用していると経血が漏れにくくなるため、安心感に繋がります。
生理用ナプキンなどの生理用品
生理用ナプキンは、下着にはり付けて生理の経血を吸収させるものです。様々な種類があり、その日の予定や経血量に合わせて選ぶことが可能です。
昔と比べ、最近は生理用品の種類が多様化しています。
素材や大きさの違いの他にも、ショーツ型ナプキンや股にはさんで使用するものもあります。
また、ナプキン以外にもタンポンや吸水ショーツ、月経カップなど特徴や使い方の違う生理用品がたくさん出ています。
初経を迎える前は、どの生理用品が自分に合うのか判断するのは難しいです。
最初はもっともポピュラーな紙ナプキンが手に入りやすく、管理もしやすいのでおすすめです。
生理に慣れてきたら、自分がおかれている環境や、生理中の過ごし方を考えて、生理期間を快適に過ごせるよう自分に合った生理用品を見つけていきましょう。
生理用品を入れるポーチ
ナプキンやおりものシートを入れて持ち歩けるように、ポーチや巾着などを用意しておくことがおすすめです。
「ポーチを持ってトイレに行くのが恥ずかしい」と感じる子も多いです。その場合は、一見ただのタオルハンカチに見えるタオルポーチや、ナプキンを入れておけるポケットがついているショーツなども販売されているので、好みに合わせて選びましょう。
初経を迎える前や、月経周期が安定するまではいつ生理がくるか予想することが難しいです。
突然生理が始まっても慌てないよう、常に学校や外出時のカバンに入れておくと安心です。生理用品と一緒に、予備のショーツも入れておくと経血がショーツについた時にも交換できます。
サニタリーショーツ(生理用ショーツ)
サニタリーショーツは、生理期間を快適に過ごすための機能をもった下着です。
1.防水機能
・内側の生地に防水布が使用されていて、経血の漏れを防ぐ。
・服や寝具に経血がつく心配が軽減する。
2.ナプキン固定機能
・ナプキンがズレにくい構造になっている。
・羽つきナプキンに対応した設計のものもある。
3.快適性
・蒸れにくい素材を使用し、通気性を確保している。
・締め付けが少なく、肌に優しい設計のものが多い。
4.洗濯のしやすさ
・経血がついても洗濯で落ちやすい素材を使用している。
サニタリーショーツには、通常のタイプの他にも、ナイトタイプやスポーツタイプ・吸水タイプ・ジュニア用など様々な種類があります。
個人の体質や生活スタイル、活動内容に合わせて、最適なものを選ぶことが大切です。
これらのものを準備する際に、子どもとお店へ行き、どんな選択肢があるのか親子で一緒に選んだり、事前に使い方を試してみたりすることがおすすめです。
また、生理用品の捨て方や、衣服やショーツに経血が付いた時の対処の仕方、お風呂でのマナーなども伝えていけるといいですね。
生理の大切さを伝える
初経から閉経まで、およそ40年。出産の有無などによって個人差はありますが、毎月の生理期間を平均5日間とすると、生涯で約6年9ヶ月を生理期間として過ごすことになります。
生理は将来の妊娠出産のためにあるものと考えがちですが、他にも有益な効果がたくさんあります。
1.健康管理の指標
・生理の量や色、周期の変化は、健康上の問題を早期に発見するヒントになることがある。
2.子宮内膜の更新
・子宮内の古い内膜組織を排出し、新しい健康な内膜を形成することにより、子宮の健康が維持され、将来の妊娠に備えることができる。
3.骨密度の維持
・生理周期に伴うホルモンの変化が、骨の新陳代謝を促進する。
4.鉄分の調整
・生理による出血で、体内の鉄量を自然に調整する。
5.心臓病のリスクの低減
・規則的な生理周期は、心臓病のリスクを減らす。
生理中や生理前後には、腹痛や頭痛、気持ちの不安定さなど様々な症状があらわれることもあり、生理をマイナスに捉えてしまうこともあるでしょう。
生理にはたくさんの大事な役割があります。生理の対処法だけではなく、生理の役割や大切さについても親子で話せると良いと思います。
まとめ
初経が近づくと様々な体の変化や症状があらわれます。
しかし、初経や月経については個人差がとても大きいので、周りの子と違うと感じることがあっても心配する必要はありません。
私自身は母だけでなく姉妹にも、生理の話も体の話もできず、不安なことも心配なこともたくさん抱えながら過ごしていました。
性のことや体のことについて、家庭で日常的に話すことによって、親子の信頼関係が深まり、どんなことも相談しやすくなります。
親子でお気に入りのサニタリーショーツやポーチを見つけたり、生理への理解を深めながら、初経を安心して迎えられる女の子が増えると嬉しいなと思います。
▼参考資料
・ロリエ公式サイトからだのノート
・グンゼ着心地プラス
・エリスエリス女の子クリニック