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異性の子どもと一緒にお風呂に入るのはいつまで?

子どもと温泉や銭湯に行くときに、いつまで異性の子どもも一緒に入浴していいのか?
自宅で異性の親子や兄弟は、いつまで一緒にお風呂に入っていいのか?…と悩んだことのある方は多いのではないでしょうか?

日本には銭湯や温泉の文化、湯船に浸かる習慣があることなどから、諸外国と比べ異性の親子での入浴について比較的寛容な姿勢をもっています。

10歳くらいまでは一緒に入りたいな

子どもが嫌がらなければいつまででも一緒に入るつもり

幼くても異性の子どもとは入浴したくないな

子どもとの入浴についてはさまざまな意見があり、個人によって考え方が大きく変わるので「親子での入浴は何歳まで」のような明確な線引きが難しいです。

しかし「子ども自身が一緒に入浴することに違和感や恥ずかしさ、抵抗感を感じたとき」や「体つきの変化がはじまったとき」は一緒に入浴することをやめるべきタイミングです。

なぜ親子であっても、一定の時期を迎えたら一緒に入浴することを避けたほうがいいのか?

公共の銭湯や温泉・プールの更衣室の利用にはどんな制限が設けられているのか?

これらのことについて解説します。

異性の親子で入浴することは、日本では比較的一般的な風習です。しかし、多くの国々では非常識とされ、赤ちゃんの頃を除いておこなわれないことがほとんどです。

諸外国と比べ、日本人が異性の親子での入浴に寛容な姿勢を持っている理由は以下のとおりです。

・銭湯や温泉の文化があること
・入浴が「癒し」や「親子での交流」の場として捉えられていること
・性教育やプライベートゾーンへの認識の遅れがあること

しかし、子どもの成長や発達、自立、社会的観点から異性の親子での入浴をやめるべきタイミングがあります

子ども自身が恥ずかしさや抵抗感を感じ始めたとき

親子での入浴をやめるべきタイミングとして、『子ども自身が違和感や恥ずかしさ、抵抗感を感じ始めたとき』が挙げられます。

子どもが親と入浴することに恥ずかしさや抵抗感を感じるようになることは、成長の過程においてごく自然で健全なことです。

この時、親側が「寂しいな。」「お年頃になっちゃって。」「そんなこと言わないで。」などと、引き止めたり冷やかしたりしてはいけません

異性の親子だけでなく同性の親子間であっても、子どもが親と入浴することに恥ずかしさを感じるようになったときは、子どもの気持ちを尊重しましょう

体つきに変化が現れ始めたとき

もし子どもに恥ずかしさや抵抗感がなくても、第二次性徴を迎え、体つきに変化が現れ始めたときは、一緒に入浴することをやめるべきタイミングです。

第二次性徴の起こる思春期は、心身ともに自立へと向かう時期です。この時期に、子どものプライバシーを尊重し、プライベートゾーンの概念を明確に伝えることが重要です。

体つきが変わってくると、子どもも親も相手を異性として捉えてしまうことがあります。

体の変化がでてきたときに異性の体を特別な意識で見ることは、個人の人格の問題ではなく「生物学的なしくみ」として、ごく自然なことです。

特別な意識のある視線は、見られている方も不快な思いを抱きやすく、親子の信頼関係が揺らいでしまう可能性もあります。

可能であれば、体つきに変化が現れてからではなく、変化がはじまる前に、親の方から線引をしていくことが必要です。

それまでとは違う子どもとの距離に寂しさを感じるかもしれませんが、思春期に親や兄弟と距離を置こうとするのはとても健全な変化です。
親子の仲が良いことと、性的自立については切り離して考えなければなりません。

性的な自立とは、自分の性だけでなく、他者の性を理解し尊重した行動が取れるようになることです。つまり、性的な自立ができていれば、セクハラ・モラハラ・DVなどの加害者になることも防げるのです。

日本にはたくさんの温泉や銭湯・プールなどがあり、そこでの異性の出入りには年齢制限が設けられていることが多いです。

厚生労働省は2020年に「公衆浴場における衛生等管理要領」において、これまで「おおむね10歳以上の男女を混浴させないこと」としていた年齢制限を「おおむね7歳以上」に引き上げました。

実際の適用は各自治体の条例に従うことになっています。
多くの自治体では7歳以上の混浴を禁止していますが、8歳以上や10歳以上、または条例に規定していない自治体もあります。

東京銭湯

年齢制限だけでなく身長制限が設けられている施設も多く、最近の傾向としては、「7歳未満かつ身長120cm未満は混浴可能」という基準が多く見られます。

施設によって制限は異なるので、利用する際は事前に施設の最新情報を確認し、必要に応じて対策をすることが必要です。

まとめ

いつまで異性の親子で入浴していいのかについては、個人によって考えが大きく異なりますが、「子ども自身が親と入浴することに恥ずかしさや抵抗感を感じた時」や「体つきに変化が現れ始めた時」は、親子で一緒に入浴するのをやめるべきタイミングです。

可能であれば、子どもが親と入浴することに恥ずかしさや抵抗がなくても、体つきに変化が現れる前に親の方から線引きをしていくといいでしょう。

また、同性であっても子どもが親との入浴に恥ずかしさや抵抗感を感じるようになったら、子どもの気持ちを尊重してあげることが必要です。

第二次性徴の起こる思春期は、心身ともに自立へと向かう時期です。この時期に、子どものプライバシーを尊重し、プライベートゾーンの概念を明確に伝えることで、自分の性だけでなく、他者の性を理解し尊重した行動が取れるようになっていきます。

ABOUT ME
ぽっか
元保育士。 4歳・9歳の男児2人の40代ママ。